岩木山 青空360°の展望 [梓山の会山行]
岩木山
平成26年9月3日 行程:歩程:5時間00分
桜林公園(3:30発)…カラスの休場…6:45姥石6:50…7:50焼止小屋7:55…8:45錫杖清水8:50…10:00岩木山山頂10:30…12:00焼止小屋12:05…12:50姥石13:05…13:45桜林公園14:30
=4日4:00秦野
参加者:3人
5:30に桜林公園を出発。木の間から山頂が山の字の形をした岩木山が見えてきた。20分ほど歩き、石切沢を渡ると七曲りの急登が始まった。
岩木山を目指して歩行開始
6時20分にカラスの休場で第1回目の休憩を取った。姥石を経由し焼止小屋をすぎると、坊主コロバシという急登が再度始まった。沢に沿って大きな石があり登りにくい。喘ぎ喘ぎ登りようやく、8:45に錫杖清水に到着した。この水は、日本の名水とされ夏でも涸れることはないそうだ。この水で渇いたのどを潤し頂上を目指した。
坊主コロバシ
10:00に岩木山山頂に到着。よく晴れて、360°の眺望を楽しむことができた。西側には五能線が走る海岸線が見える。北方の眼下には七里長浜の海岸線が延びている。そのさらに向こうに陸地が見える。おそらく北海道の松前半島だろう。東の方には、昨日登った八甲田方面の山並みが見える。南に目をやると、白神山地が見える。どの山も一度は登ってみたい山だ。30分ほど山頂からの景色を楽しみ、もと来たルートを下った。
岩木山山頂
13:45に、桜林公園に到着。ここで、簡単に汗を拭き、身支度を調え帰路に就いた。
M.K記
八甲田山 [梓山の会山行]
八甲田山
9月2日 歩程:5時間30分
酸ヶ湯温泉キャンプ場(5:10発)…辰五郎清水…7:45八甲田大岳…大岳避難小屋…上毛無岱休憩所毛無岱…毛無岱の階段…下毛無岱休憩所…10:30酸ケ湯温泉キャンプ場
参加者 3名
5:10に酸ヶ湯キャンプ場を出発。酸ヶ湯コースを上り、毛無岱コースを下ることとした。天気予報によると、今日は朝から雨だが、まだ雨は降っていない。雨が降らないよう祈っていたが、1時間も歩くと雨が降り始めた。酸ヶ湯コースは沢に沿って上って行く。沢筋では、硫黄の臭いが気になった。7時頃に辰五郎清水に到着。この水でのどを潤した。
辰五郎清水
雨の中の歩行を続け、7時45分に八甲田の最高峰大岳に到着。山頂を示す標示板があるが、だいぶ前に設置したものらしく、字が擦れてしまっていて読みにくい。
八甲田大岳山頂
大岳を後にし、井戸岳の分岐にある大岳避難小屋へ向かった。8:10に大岳避難小屋に到着。ここで、雨を避けるためしばらく休憩。単独行動をしている男が入ってきて、一緒に休んだ。上毛無岱付近まで来ると、雨が上がり周囲の景色が見えるようになった。北の方に八甲田ロープウエイの山頂公園駅が見えた。さらに進むと、下毛無岱への下り階段があり、ここに来ると下毛無岱の湿原が突然目に飛び込んできた。あまりにも突然、眼前に広々とした景色が広がったのでびっくりし、しばし下毛無岱の景色に見とれた。
下毛無岱の湿原
下毛無岱から1時間ほど歩き、10:30に酸ヶ湯温泉に戻った。
ここから、明日登る岩木山の山麓に向かったが、時間に余裕があったので、途中、弘前城を見学した。
その後、岩木山神社付近の国民宿舎岩木荘に予約を取り宿泊することとした。岩木荘では夕食に地酒と会席料理を堪能した後、床に入った。
M.K記
東北山旅 八幡平 [梓山の会山行]
八幡平
9月1日 歩程:5時間30分 =車 …歩行
行程:県民の森キャンプ場(5:30発)=茶臼岳登山口(6:30発頃着)…茶臼山荘…茶臼岳…大谷地湿原…9:20八幡平頂上9:30…往路を戻る…12:00茶臼岳登山口=15:15酸ヶ湯温泉
参加者:3名
山行報告:昨日(8/31)午後2:30県民の森キャンプ場に到着した。到着するとすぐに、夕立おいうには少し早いが、かなり強い雨が降り始めた。キャンプ場の炊事場にテントをお張って雨をしのいだ。他にキャンプ場への来場者はなかったので、テントはそのままにして、ここで一晩過ごすこととした。
今日(9/1)は、5時半にキャンプ場を出発し、茶臼岳登山口へ向かった。途中、ガスが出てきたがガスの部分を抜けると、眼下に雲海が広がっていた。6:30に茶臼岳登山口に到着。仕度を調え早速、八幡平へ向かった。相変わらず、眼下には雲海が広がっていた。7:15に茶臼岳に到着。南東方向に雲海に浮かぶ岩手山や早池峰山が見えた。10分ほど茶臼岳からの眺望を楽しんだ後、黒谷地湿原へ向かった。黒谷地湿原までの登山道には、サッカーボールくらいの石が所狭しと転がっていた。もし躓いたら足首をねんざしそうなので、30分ほど緊張を強いられながら歩いた。
右のピークが岩手山、岩手山の左奥が早池峰山
黒谷地湿原には木道が整備されていて歩きやすかった。途中、八幡沼の先の展望所でしばらく休憩を取ってから、八幡平へ向かった。八幡平の頂上は平坦で、山の頂上といった感じはしない。
頂上には建設資材がブルーシートで覆われて置かれていた。ようやくここまで来たのに、このような光景を見せつけられ、頂上への到達の感激は半減してしまった。しかし、ブルーシートの隙間から、何か小さな動物が飛び出して、またすぐ隠れてしまった。しばらくするとまた出てきた。今度は、すぐに隠れずに我々の様子をうかがっているようだった。よく見ると、褐色の毛が生えた体長15cmくらいの小動物だ。オコジョだという。わりと人なつこい動物だ。隠れては、また顔を出すということを何回か繰り返していた。ペットにしたいような愛くるしい動物だ。我々が、頂上を後にするときも顔を出した。サヨナラの挨拶をしに来たようだった。
帰路は、登ってきた登山道を引き返し、12時に茶臼岳登山口に到着した。ここから、明日登る八甲田山の麓、酸ヶ湯温泉キャンプ場へ向かった。
15:15に酸ヶ湯温泉に着いた。温泉に入ったが、シャワーからお湯が出てこない。天下にその名をとどろかせた酸ヶ湯温泉が、これでは情けない。でも、田舎の温泉なんてこんなものかと、無理矢理自分を納得させ寝袋に入った。
M.K記
夏 槍ヶ岳 そして赤沢山へも [梓山の会山行]
今回の山行は2名が槍ヶ岳そして1人が赤沢山、西岳、赤岩岳を目指す。渋沢~槍沢ロッジまで同一行動、翌日の登山は別行動で実施した。
8月19日 渋沢を5時出発、すがすがしい朝の山並みを見ながら沢渡へ向かいました。沢渡からはシャトルバスで上高地へ。上高地10:30発観光客で賑う河童橋を後にし梓川に沿った上高地の森を歩く。穂高連峰はガスがかかり山頂を隠していた。横尾を通り槍見河原で槍を仰ぐが山頂は見えなかった。
槍沢ロッジ16時到着
8月20日 槍ヶ岳には6時出発、灌木帯を進み大曲付近で残雪を歩き、殺生平へここからは長いジグザク登り目前に槍の頂が見えてもよさそうだがガスが高速で流れ姿を現さない。その中で一瞬、想いが天に伝わったのか少し姿を現してくれた。
一瞬、槍が見えた!!
雲のかかった槍ヶ岳山荘、ここから山頂を目指す。
急な岩場の登りでクサリやハシゴがありそれに湿っぽい強風が吹きつけて体が飛ばされそうでコワイ。岩場の途中手を掴む場所が見つからず体が固まってしまいどうしたらいいか分らなくなった。それでも何とか槍の穂先と呼ばれる頂上に着いた11時20分だった。
槍ヶ岳山頂
槍は天空を突き上げる独特な姿を見せなかった。下山途中、大曲分岐に着いた時「オーイ、オーイ」と上の方から声がする。赤沢山へ朝5時出発したKDさんだ、水俣乗越からの下山奇跡の合流まるで時間を打ち合わせしたかのような出会い。これには3人共驚いてしまった。
やはり槍はきつかった。でもあこがれの山、山頂まで行けた喜びが多きかった。午後4時無事に槍沢ロッジに到着した。
よかった、無事に着いて本当によかった。
8月21日 5時半頃槍沢ロッジ下山、途中梓川をはさんで穂高連峰の山々を眺めながら上高地へ到着、途中おいしい信州そばをいただき、渋沢着夜8時、お疲れ様でした。
T.I記
槍ヶ岳 のサブ山行赤沢山・赤岩岳・西岳
槍ヶ岳に上るパーティに便宜を図っていただき、赤沢山・赤岩岳・西岳に挑戦してきました。
北アルプスの表銀座にあるこれらの山を知っている人は少ないと思いますが、日本の山を標高の高い順に数えて赤岩岳(2769m)が72番目、西岳(2758m)が78番目、赤沢山(2670m)が98番目に当たり、百高山を目標にしてきた私にはいつかは上りたい山でした。ただ赤沢岳と赤岩岳には山頂に通ずる登山道が拓かれていない為にこれまで上るのを逡巡していたのです。
今回3人で槍沢まで一緒に楽しく歩いてもらって心が安らぎました。おかげで気負いなくリラックスして山に向かうことができました。そんな精神状態でしたので余裕も生まれて、三座の登頂を果たすことができました。
あと残る一座は北アルプスの祖父岳です。
尚 赤沢山・赤岩岳・西岳の記録は「K.山の楽しみ」 http://sunsuihanayukiho.blogspot.jp/2014/08/1.html にまとめましたので良かったらみてください。
K.D記
山深くカールを抱く黒部五郎岳 [梓山の会山行]
梅雨が明けた暑い日、メンバー3人で黒部五郎岳をめざした。新穂高から陽ざしの強い川沿いの道を歩き、わさび平の木立の中にテントを張る。
早朝、わさび平を発ち、小池新道を登り、
鏡平へ。
このコースは去年も水晶岳に登った時に辿った。
鏡平から急な登り、弓折分岐の稜線に出る。
森林限界を抜け、槍や穂高を望み、足元に咲く花を見ながら稜線を歩く。
双六小屋から巻道ルートを行く。
山腹を覆う残雪、
幾筋もの雪解けの流れ、山肌を飾る花々。
この山域に心ひかれる。
周囲を北アルプスの山々に囲まれた、
三俣山荘のテント場にテントを張る。
霧に包まれた朝、雨支度でテントを出る。
山腹を流れる霧。
霧は雨にかわり、回りの見えない長い下り。
黒部五郎小舎に立ち寄り、コーヒーを頼み雨をしのぎ一息。
行く道、黒く霧にけむる岩、雨に濡れる花。
行くてにカールの白い残雪、
それを取り囲むように、見え隠れし聳える岩壁。
カールの花の咲く急な側壁を登り、稜線へでる。
岩の稜線を辿り、
黒部五郎岳山頂へ立つ。
霧でなにも見えず。
黒部五郎岳の山頂に立ち、今 日本百名山を達成した人、百名山に想いを抱く人。
下りにかかると霧がとれ、
残雪を抱き聳える岩壁、カールの全容が姿をみせた。
山に囲まれた草原にたたずむ黒部五郎小舎、しばし休憩。
青空が広がり、
黒部五郎岳の姿を振り返り眺めながら、三俣山荘のテント場に戻る。
ビールで黒部五郎岳登頂を乾杯。
その夜は冷えた。
好天の朝、山肌に花の咲く
三俣蓮華岳に登り、
昨日登った、カールを抱く黒部五郎岳や
黒部源流の山々、槍や穂高を眺めながら稜線を行く。
中道ルートをとり、双六小屋、双六池畔を通り下る、
帰る道は長く遠い、足を引きずり新穂高へもどる。
疲れた体で河原の露天風呂に入り、山の余韻に浸る。
平成26年7月25日~28日 KN記
岩手山、早池峰山 [梓山の会山行]
岩手山、早池峰山登頂
「ふるさとの山にむかいて 言うことなし ふるさとのやまはありがたきかな」石川啄木 この詩に惹かれて盛岡の山に行って来ました
1日目:平成26年7月15日(火) 渋沢(5:00)⇒東名・首都・東北、西根IC⇒焼走りキャンプ場(14:00)(テント泊)
2日目:7月16日(水) 焼走りキャンプ場(5:30)→不動平小屋(9:30)→岩手山頂上(10:20)→(ピストン)キャンプ場(14:20)移動⇒早池峰山麓(民宿泊)
焼走りから樹林帯を登る、ハクサンシャクナゲが迎えてくれた。左側は生々しい溶岩流、そこを抜けると、北側から西側へ巻くように、細かな火山礫の道、踏ん張るとズルズルと靴がもぐる。
コマクサが群生している、花びらの先が焼けている、先日の東北、北海道地方の猛暑の影響か、温暖化が加速している。
イワブクロの淡い紫がきれいだ。
ふたたび樹林帯に入る、通りぬけると山頂がもうすぐ、火山礫のジグザグ道を登り切ると、外輪山に出た、火口丘が生々しい。
頂上に到達、
霧と風、南に盛岡の町、北に八幡平が霞んでいる。
「南部♪ー盛岡♪ー雫石♪ー思えば遠ーい ふるさとよ♪ー(歌手:福田公平)」
雨がパラツキ出した、強くなる前に下ることにした。
二日目の宿泊もテントのつもりだったが、雨のために早池峰の麓の民宿を確保した。
三日目:7月17日(木) 河原坊(5:00)→頭垢離(コウベコヲリ)(6:30)→打石(ブツエス)→頂上(8:30)→五合目→小田越(11:00) 小田越(12:00)⇒東和IC⇒東北⇒首都⇒東名⇒秦野(22:30)
河原坊からコメガモリ沢沿いを直登、ごつい岩だらけ。振り返ると薬師岳がきれいな稜線を描いている。足元には「ハヤチネウスユキソウ」が迎えてくれた。
シルクをまとった貴婦人かな?天気も気分も言うことなし。
今にも落ちそうな、打石、ブツエシと呼ぶそうです、訛っているのがいいですね。
鎖場を登り、岩の間をよじ登るとほどなく頂上。
信仰の山として、昔から大切な場所として崇められている。
頂上からの展望は、周囲淡々とした奥州の山並み、あれが何山、これは何山の知識が無くて、ただ広大さだけに見とれた。
下りは尾根沿いに小田越に下りた。
林道から見た早池峰山は、赤茶けた高原のように見える。
今回登った山は2,000M前後で、天気も崩れずほぼ計画通り登れた。岩手山は登山路がはっきりと整備され、早池峰山は携帯トイレの持参が必須、またパトロール員が巡回されていた。民宿もきれいで親切で、食事も沢山の山菜が出て美味しかった。東北の人とも触れ合いができて、気持ちの良い登山ができた。
KE記
はからずも鉄砲沢を下る [丹沢をあるいて]
寄大橋に車を停め、
後沢の右岸尾根から、
ヤマボウシの咲く鍋割山稜を上り、鍋割山へ。
鍋割山を下り、鉄砲沢右岸尾根をめざす。
下る 緑濃い尾根。
道なき尾根、迷う枝尾根、
一筋縄ではいかない。
急な尾根を下り、
沢に降り立つ。
流れのきれいな、この沢をくだる。
滑や小滝が続き、なかなか厄介。
懸垂の支点を探したり、
コケで滑る岩に気を使い、
気の抜けない沢下り。
鉄砲沢に残る取水口跡の堰堤。
鉄砲沢右岸尾根を外れてしまったが、
図らずも、流れの綺麗な、小さな沢を知った。
雨山峠を越え、
夕闇せまるなか、寄大橋に戻った。
H26.7.2
写真KDさん他
いつか、鉄砲沢右岸尾根を下からトレースしてみようと思っている。
四国の山 [梓山の会山行]
四国の山(剣山~三嶺と石鎚山~瓶ヶ森)
2014年5月27日(火)~6月2日(月)
参加者 6名
・5月27日(火)~28日(水) 剣山 快晴 歩程:約6時間
横浜駅東口YCAT(22時15分発)-徳島駅(6時46分着)
徳島駅(7時21分発)-貞光駅(9時17分着)=(タクシー)=見ノ越リフト乗り場
-(リフト)-西島…(0:45)…剣山…(0:55)…次郎笈…(1:00)…丸石
…(0:20)…丸石避難小屋…(1:00)…高ノ瀬…(0:25)…中東山分岐
…(0:30)…1732P…(1:00)…白髭避難小屋
・5月29日(木) 三嶺 快晴 歩程:約5時間
白髭避難小屋…(0;55)…カヤハゲ…(1:00)…三嶺…(0:50)…ダケモミの丘
…(1;15)…名頃=(タクシー)=貞光駅(13時11分発)
-伊予西条駅(16時56分)=(タクシー)=京屋
・5月30日(金) 石鎚山 快晴 歩程:約7時間
京屋(食事付き)…(0:10)…山麓下谷-(ロープウエイ)-山頂成就
…(0:25)…成就…(0:20)…八丁…(1:20)…夜明峠…(1:05)…弥山
…(0:45)…天狗岳…弥山…東稜基部…(0:40)…国民宿舎石鎚土小屋
・5月31日(土) 瓶ヶ森 快晴 歩程:約6時間
国民宿舎石鎚……(1:20)…よさこい峠…(0:30)…伊吹山…(0:20)…
シラサ峠避難小屋…(2:00)…瓶ヶ森登山口…(1:00)…瓶ヶ森…(1:00)
…白石小屋(ビバーク)
・6月1日(日) 快晴 歩程:約4時間
白石小屋…瓶壷(西之川への下山禁止のため東之川方面に引き返す)
…台ヶ森鞍部…東之川林道…京屋(入浴)=(タクシー)=伊予西条駅
…西条登道バス乗り場(19時45分発)-品川バスターミナル(2日の6:45)
山行報告
最初の計画は、百名山2座と二百名山4座をレンタカーで回り登る予定だったが、それぞれ各人の山への思い 入れもあり、剣山周辺の縦走と石鎚山周辺の縦走に決定した。
剣山周辺は次郎笈から三嶺へ避難小屋一泊で名頃に下るコースになった。
石鎚山周辺では瓶ヶ森は絶対に省くことは出来ないという意見もあり、石鎚山から瓶ヶ森、笹ヶ峰まで避難小屋とツエルト泊のコースになった。
剣山周辺の縦走は、徳島駅着の夜行バスが10分ほど遅れてしまっただけで、剣山登山口の見ノ越までの到着が大幅に狂ってしまい、三嶺までの縦走は無理かなと諦めかけたが、まあ頑張って行けるところまで行こうということになり出発。
白髪避難小屋まで遠かったが何とか明るいうちに着き、小屋近くの冷たい水でウイスキーを割って乾杯する時間も持てた。
翌日、予定通り三嶺の山頂を踏み名頃に下り、次の計画の石鎚山登山口に向かった。
石鎚山周辺の縦走は、前日、温泉旅館「京屋」で休養したせいもあり快調な出足だったが、鎖場への挑戦、天狗岳往復という予定外の行動に時間をかけてしまい、今日は予定外の国民宿舎で布団の上で寝ることになり、笹ヶ峰までの縦走計画は頓挫してしまった。
翌日は伊吹山を越え瓶ヶ森に登り、閉鎖中の白石小屋の前でツエルトビバークを楽しんだ。
ツエルトから眺める満天の星も良かった。
そして東之川に下り京屋の温泉に浸かった。
次郎笈から三嶺、伊吹山から瓶ヶ森はなかなか良い山であった。
自分としては剣山や石鎚山より、むしろ、こちらの方に軍配を上げたくなるほどに思えたが、両者に剣山や石鎚山が加わったから尚いっそう良い山に思えたのかも知れない。
T.Mさん記 、K.Eさん写真